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小林よしのり
2014.2.7 02:56震災・原発問題

原発のリスクがへいちゃらな西部邁を叱る

産経新聞で「石油危機の教訓」という記事を見つけた。
またデマを書いている。
経産省自体が原発推進派なので誤魔化しをやるのだが、
原発停止で3・6兆円も余分に化石燃料を買っているというが、
その「内訳」を隠している。
すでにわしがブログで書いたことだが、
トッキーにもう一度説明してもらおう。

わしが書きたいのは同紙の4面の全面を使って原発推進を
主張しているアホどもの論破だ。
8人全員、論破する暇はないから西部邁だけ片づけておく。

西部は原発を自動車や家電や医療技術と同じ
テクノロジーに付きもののリスクだと言う。
これは西部自身が批判してきた「価値相対主義」の
手口ではないか!
価値には順列をつけねばならないのであって、
原発のリスクは極大になるという現実を忘れてはならない。
原発のリスクは国土の消失であって、車や家電の
リスクとは比較にならない。

国土の消失は、愛国者・ナショナリストならば、
最も許せないリスクである。

西部は火力発電から出る二酸化炭素だって地球温暖化の
要因だと言っているが、とうとうグローバリストになったらしい。
アメリカのゴアが唱えた地球温暖化そのものも怪しく、
地球人とか世界市民とかを考えるより、
まず日本人のことを考え、
日本国土のことを考えよと命令しておく。

さらに言うなら、原発を北朝鮮や中国の通常ミサイルで
狙われれば、もっと広域に国土を消失する。

こんな当たり前のことがわからなくなってるのは、
お前たちがナショナリズムより、
原発利権を選んでいるからに過ぎない。

お前たちは福島第一原発のすぐ隣りに引っ越して、
原発のリスクなんかへいちゃらだいと叫んでおけ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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